
自分の場合「どちらかと言えば理系教科の方が好きなので文系ではなく理系」程度の志望動機で始めた受験だった。
周りの雰囲気に流されて、志望校も何となく九大に行ければいい程度に考えていた。
それでも最初の頃は、学校の定期テストで結果を出す事しか意識に無く、わりと何も考えずに頑張れていた。
出来る事がどんどん増えるので、楽しく、気持ちよく勉強していた時期だったと思う。
先生との授業でも、特に物理と数学は順調に進む事が出来ていて、これなら受験も楽勝だと思っていた。
周りの人はもっと早く志望学部まで決めて取り組んでいたのかもしれないが、自分はあまり意識していなかった。
総合型や推薦狙いの同級生が志望動機とかアドミッションポリシーという単語を話しているのを聞いても、くだらないと思っていた。
思い返すと、先生も志望を決めるのに役立ちそうな話を最初の頃から沢山してくれていたのだが、全部自分の中では楽しい雑談として処理していた。
理系学部の細かな違い、それぞれの学部で大学院やその先に進んだ将来の事、九大の大学生活の具体的な話。
受験が近くなるにつれて、目標が明確に感じられず、モチベーションが上がらずに勉強に乗れない時期が来た。
やらないといけない事がまだ沢山あるのに、全然手がつかない。
そのとき改めて、自分が考えている事を先生と話し合い、最終的に九大農学部に志望を決めた。
正直に言えばその後も迷いが無かったわけではない。
それでも、以前よりはずっと落ち着いた気持ちで勉強に取り組めるようになった。
あのまま自分だけで考えていたら間違いなく大変なところだったし、合格まで突っ走るうえで最も大きな助けになったと確信している。
これから大学受験を迎える人には、早い段階から志望や自分の将来を自分でしっかり考える事をすすめたい。
同級生の会話、親や先生の話、それ以外の情報など、考えるヒントは周りに沢山あると思う。
